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オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール

オーダースーツ屋の私が教える、礼服(喪服)の正しい着方とルールを記載します。
知っているようで意外と知らなかったり、正しいと思ってしていたことが実は間違っていたり・・・
そういった場で恥ずかしい思いをしないように、一生モノにできルールをここでは
きちんと理解し、スマートエレガントな大人になれるようにしましょう。

それでは、本編に進んで参ります。

オーダースーツやが教える礼服(喪服)のルール

オーダースーツ屋が教えるルールの中でも、
ここでは礼服(喪服)について触れていきます。
当たり前のように行っていたことが、実は間違っていた・・・
なんてことがあると、こういった場面では恥ずかしいだけではなく
失礼に当たる可能性もあります。
常識的な知識をしっかり身に着け、
ご自身だけではなく、周りの方にもシェアできると素敵ですね!

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール①

オーダースーツ屋教えるルールの最初の一つ目は、
どんな生地の礼服を選ぶか?ですね!
え?黒でしょ?
何言ってるんだ??
と思われたでしょうか?
実は、黒といってもいろいろな種類があるのです。
ここでは、喪服に焦点を当ててますので、喪服の話をします。
色は漆黒と呼ばれる色ですね。
これは、原毛から生地にする際に織工場で色を付けていくのですが、
インポートブランドのものは、その工程と汚染の問題から、
喪服に使うような墨汁のような色は出ないとも言われたりもします。
必ずしもではないので断言できることではないのですが、
そういったことから国内生産の生地が多かったりもします。
一概にただ黒ではなく、漆黒を選ぶようにしましょう。
当然、この生地は通常のビジネスシーンでは着用NGです。
ブラックスーツやビジネスにも冠婚葬祭にも使えるスーツと謳っているようなものは
避けるべきです。(どちらにも使えるものはないと考えていた方がよいです)

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール②

オーダースーツ屋が教えるルールの②はシャツです。
これは、単純です。
白の無地。
襟はボタンダウンはNG。
セミワイドくらいまでは個人的には良いかと思っておりますが、
基本はレギュラータイプにします。
そでもダブルカフスのようなものではなく通常タイプが望ましいです。

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール③

オーダースーツ屋が教えるルール③はネクタイです。
ネクタイは黒であまり光沢がないものを選びましょう。
ここで一つ注意点。
結び目にはディンプル(くぼみ)を付けてはいけません。
(写真のような結び目はNGという意味です)
あくまでもシンプルに目立たせないことが基本です。
葬儀に参列すると、たまにディンプルを付けて結ばれている方を見かけます。
皆さんもそうなってないですか?
要注意ポイントです。

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール④

オーダースーツ屋が教えるルール④は
靴・靴下・ベルトです。
靴下は黒の無地一択。ベルトは黒の革を選びます。
靴は黒の靴ではなんでも良いわけでではなく、
ストレートチップ内羽のタイプを選びます。
写真のようなタイプです。
他のタイプとの違いは、また別の機会に触れますね。
気になる方は、お気軽にお問合せください。(笑)
靴屋さんに行って黒のストレートチップ内羽を伝えると
上記のようなものを出してきてくれますので、安心してください。

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルール⑤

オーダースーツ屋が教えるルールのその他として、
ベント(後ろの切れ込み)ですね。
サイド?センター?どっちでも良い??
正解は、ノーベント。
つまり切れ込みが入っていないものを選ぶようにします。
ベントがないものは、よりフォーマルの格式になります。
今まであまり気にされたことはない部分かも知れませんが、
今一度、確認されることをお勧め致します。
また、シングルとダブルでの違いは?
と聞かれることもございます。
結論はどちらでもOK。
ダブルが格式が高いと思われている方もおりますが、
格はどちらも変わりません。
見た目の印象での違いです。

オーダースーツ屋が教える礼服(喪服)のルールのまとめ

オーダースーツ屋が教えるルールについて記載してきました。
基本的なことを中心に書いてますので、
その他の細かいルールなどもあります。
先ずは、上記に記載したことは最低限守って着こなしていただけると
ばっちり合格点で、恥をかくことはないと思います。
そういった場面にどういった装いで参列するかは、
私個人としては、故人に対する最後のおもてなしになると考えております。