オーダースーツの中でも、最も安価で比較的手が出しやすいのがこのパターンオーダーです。
パターンオーダーの大まかな特徴としては、決められた型があり、その人の体型に一番近い型を使って、微調整（できる範囲は限られる）を行って、サイズだけをきちんと合わせて作る。これがパターンオーダーです。
当然、制約があったり、そもそも自分に合うサイズの型がなかったりなどもあります。
その辺りを、次章以降のメリット・デメリットなどで、詳しく記載していきます。
サイズさえ合っていれば、既製品からの変化でオーダーした感が出てしまうんですが、そうではないってことをご理解いただけますと
今回の収穫になるのではないかと思います。

オーダースーツの中でもポピュラーなパターンオーダーですが、その幅は非常に狭いと言えるでしょう。
既製品に最も近く、人によっては既製品のお直しと変わらないとの評価もあります。
既製品とは違う部分は、生地やボタン・裏地が選べるところでしょうか？
既製品は、現物にあるものしかないといった部分がありますので、その辺りが違うところですね。
今の既製品は、サイズもある程度調整お直しを行いますので、さほどパターンオーダーと変わらない側面もあります。

オーダースーツとしての側面も持つパターンオーダーのメリットを解説します。
先ずは何といっても安価である。これは、オーダースーツのその他の種類と比べても一目瞭然です。
安い理由は勿論ありますが・・・
次にからは、メリットを出すために、既製品との比較を行います。（その他のオーダーと比べると安い以外のメリットがないので・・・）
生地、ボタン、裏地などを自分好みに選べる。これは既製品にはありません。既製品は現物で、気に入ったものを選ぶしかないですね。
その他は、多少のデザインディテールを選べる。お店によっても異なりますが、これはホント気持ち程度です。(笑)幅が相当狭いと考えて良いと思います。
その他、サイズ調整を行って作成できる。（但し、体型による補正はほとんどできません。）
お店によって、体型補正も行うと謳っておりますが、気持ち程度のものがほとんどと考えた方が、仕上がりにがっかりしなくて済みそうです。

オーダースーツの中でも安価で、一見非常に良さそうに感じるパターンオーダー。そのデメリットを解説致します。
先ずは、サイズ調整以外はほとんど何もできないといったところでしょうか。オーダースーツの醍醐味とも言えるデザインディテールも選択肢がなかったり、あってもわずかに限られるといった部分がございます。次に、体型補正があまりできないといった部分です。体型補正とは、猫背の方にはそういった補正、撫で肩の方にはそれに合わせた補正を、型紙の時点で補正を入れることです。ここはフィッターの技量が問われる部分で、縫製工場はその指示に従って作成します。パターンオーダーはその名の通り、複数のパターンから選ぶことしかできず、型紙の修正などは行えない、または代表的な補正を一部多少行う程度しかできないといったデメリットがあります。そもそも、そういったお店のフィッターは、マニアックな補正の種類も知らないといったこともあります(笑)。
次に、既製品（いわゆる吊るし）に比べて、料金は高額になる。なぜこの項目に触れるかというと、上記のようなことしかできなのであれば、ほぼ既製品と変わらないからです。今の既製品は、大まかなサイズ調整もお直し対応できたりしますので・・・ボタンと裏地と生地を自分で選べるだけといったところでしょうか。そして既製品に比べると、納期に時間が掛かるデメリットもあります。