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オーダースーツの種類とその違いと特徴

オーダースーツと一言に言いましても、いろいろな種類や違いがございます。
今回は、どんな違いがあるのか?や、それぞれの価格帯などをわかりやく解説いたします。
これからオーダースーツを作ってみようとお考えの方も、既に何着か作った経験のある方も必見です!
それぞれの着用シーンの用途に合わせ、またどのように見られたいか?どのように思われたいか?
そしてどのようになりたいか?そもそも、オーダースーツを作る目的は?
などを想像して読んでいただけますと、参考になると思います。

オーダースーツは大きく分けると3種類

オーダースーツは、その作成手法などから、種類が分かれます。また、その種類によって仕上がりや金額が大きく異なります。
今回は、その辺りの解説をわかりやすく致します。
先ずは、種類の数から。
種類は大きく分けて3種類。
「フルオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」
基本的にはこの3つに分類されます。
その他、パーソナルオーダーやセレクトオーダーなどと言ったオーダーの種類も目にしたり、聞いたりしますが、
あれらは、各お店や会社さんが独自に作り出した名称で、中身はすべて上記の3つに集約されると考えて問題ありません。
それでは、この3つのオーダーの種類の違いや特徴は何なのか?
ここが一番気になるところかと思います。
次からの章で、中身の解説をしていきます。
ご自身のスーツはどれに当てはまるのか?
この先はどんな種類のオーダーをするべきか?
などを検討するうえで参考にしていただければと思います。

オーダースーツの種類①フルオーダー

オーダースーツ解説「フルオーダーの定義」

オーダースーツを語るうえで先ずはフルオーダーは外せません。フルオーダーの定義は、人によって見解が様々ですが、ここでは一般的に言われる定義を示します。
先ずは、完全手縫いいわゆるオールハンドで職人さんが仕立てるスーツのことを言います。
また、フルオーダーの特徴は「仮縫い」を挟みます。
この二つが大きな特徴です。また、スーツを作る際の生命線となる型紙も基本形は無く、ゼロからフィッターが線を引くこともできます。
これらが大きな特徴です。

オーダースーツ解説「フルオーダーはあまり存在しない?」

オーダースーツ店を検索しても、なかなかオールハンドの職人さんに触れているところは少ないのではないでしょうか?
そうなんです。実は日本では、フルオーダーを取り扱っているオーダースーツ店は少ないのが現状です。
理由としましては、オールハンドで請け負える職人さんが圧倒的に少ない。また、次の章でも解説しますが、メリット・デメリットがはっきりしている。といったことが挙げられます。

オーダースーツ解説「フルオーダーのメリットとは」

オーダースーツの王様ともいえるフルオーダー。そのメリットを解説いたします。
先ずは、仮縫いを挟むことによって、細かな微調整ができ、最終の仕上がりは文句なしの唯一無二の仕上がりになると言っても過言ではございません。また、一人の職人が最初から最後までの工程を担当することがほとんどなので、仕上がりをイメージしながらの作業が行えているケールが多いです。例えば、ここはアイロンワークで伸ばすから縫いはこの辺りにして・・・といった具合です。
その他、ハンドメイドならではな丁寧な仕事ぶりも感じ取れる、まさに工業品ではなく工芸品といった品質を楽しめます。

オーダースーツ解説「フルオーダーのデメリットとは」

オーダースーツの王様にも、デメリットは存在します。
デメリットの①
やはり金額の部分でしょうか。フルオーダーは値段は青天井とも言われますが、おおよそ50万円~三桁越えなんていうのもザラに存在致します。ただ、それだけの価値はあるのかと思いますが・・・
デメリットの②
納期に時間を要するところです。通常、オーダーから一か月~二か月程度で仮縫いが上がってきます。そしてその着用感を確認し、必要な微調整を加えます。そしてそこからまた一か月~二か月程度で、完成品が仕上がるといった流れになります。なので、着たい時期を逆算し、オーダーする必要があります。
デメリットの③
フルハンドでのお仕立てですので、機械の優れている縫製技術は反映されないといったことが起きます。ハンドメイドの独特な繊細さや丁寧さが良い部分もありますが、縫製が目につかない箇所でなおかつ強度が欲しい箇所などもありますよね?そういったところはやはり機械での縫製に分があったりするわけです。
余談になりますが、当社の縫製工場は、基本は機会縫製ですが、手作業が必要なところは職人が手作業を行うといった良いとこどりの縫製手法を採用しております。

オーダースーツ解説「まとめ」

オーダースーツの解説を書いてきました。
次は「イージーオーダー」「パターンオーダー」について触れていきたいと思っておりますが、
フルオーダーについてが思っていた以上に長くなりました・・・
今回は一旦ここで執筆を止めます。
またすぐに、次のブログを書きますので、是非楽しみしていてください。